3日、富山県高等学校教育研究発表大会 農業部会 で講演、終わりましたー(+o+) あーー!緊張しました!高校の先生たちの研究発表の前で、私なんぞが何を講演するんだー?!って感じですよね(笑)
この講演会の話をいただいたときに、こんな弱小農家がホントに?そんなとこに出ていいのか?と、だいぶ大きな疑問符「?」が出たけれど、私でいい(*^^)v と、いってくださるんだから、いいんだろう!と、腹をくくり、お受けしました。今断ったら次はありませんよね!
「ハーブでたくさんの人を元気にしたい!~小矢部園芸高等学校専攻科があったから起業できた~」と題して一時間お話させていただきました。
私は、30才過ぎてから植物を仕事にしたい!と思い、全くの園芸知識ゼロの素人だったから、小矢部園芸高校の社会人枠「専攻科」に入学。平成16年度卒業。 その頃、母と二人でほそぼそと畑をスタート。そのほそぼそながら(結構長くやっているなぁ)の農家としての想いと、園芸高校時代の同級生とのつながりや、専攻科の意味、農業高校のこれから・・・なんて話をしました。(素人が!先生たちに(+o+))
小矢部園芸高校の専攻科は、高校卒業してすぐ入ってくる子はいません。同級生は私以外みなさん人生の大先輩方、50代~60代のお兄様お姉さまでした。決してワイワイ楽しむだけの生涯学習教室ではありませよ。
ちゃーんと、入学試験も面接もあったんだから(*^^)v 学校は週に一日だけど、7時間授業、実習もあって結構ハードな一日。ちなみに登校日5分の1なのに授業料は一般の生徒と同額ですが(笑) 2年間で卒業。
大人が学びたいと思って入る純粋な高校生活ですよ(*'▽')
私たちは、平成16年度卒業だから、いちろくかい「一六会」として同級会を発足。一六会は10年以上たった今でも、素敵な交流が続いております。
専攻科が素晴らしいことは十分わかっていたんですが、今回は、その一六会メンバーに実際にどうだったか聞いてみようと思いつき、アンケートを送りました。
なぜ入学したいと思ったか、学んだこと、卒業してからの第二の人生についてなど、質問してみました。
一六会のみなさん、ご協力ありがとうございます!びっしり書いてきてくださって♡
みなさんの回答の中で見えてきたものはたくさんあるんです(^^)v
なぜ入学したかったのか?
老後を孫と楽しくすごしたいから、庭木の手入れをしたいから、という楽しい気分で入学した方。それに対して、仕事や人間関係に疲れ、苦しい時期に光を求めて、花や木と生活したいと入学された深刻な方もおられました。
卒業してからについては、
本当に入学してよかった、仕事や年齢関係なく友だちができたことが一番!、仲間に入れてもらったことがうれしかった。シルバー人材センターでの仕事に役に立った、学んだ技術で今は地域貢献できているなどなど・・・第二の素敵な人生を送っておられるたくさんの声がかえってきました。
私もつらい時期にハーブや植物で救われたように、同級生にもそんな人が何人もおられたんだなぁと。
退職後に新しい出会いを作る場所ってそんなに簡単ではない気がします。富山県の自殺率って全国より高めなのを知ってますか?その中でも70~80代の男性が多いのだそうです。そんな孤独になってしまう年代より前に、新しい素敵な関係を作るところ!それが小矢部園芸高校専攻科なんです(*^^)v
専攻科のつながりは深く、パワーもあって、その元気な方々が地域のまわりの人も元気にしていると思います!県の自殺対策の課にも貢献していると胸をはって言いたい!(^^)v
私たちの学年は、担任の先生にも恵まれました(*^^)v 年は私と同年代だけど、年長者に言えんことなし?のきみまろのような調子で、日々マダムたちを笑かし、団結力あるクラスにしてもらいました。
今回のアンケートでも、担任の先生への愛のあると言葉がいっぱいでした。
生徒側には元教師って方が多くいらっしゃました。この前まで教頭だった、校長先生だった人が並ぶ前で、当然年下の先生が授業をするわけです。自分の授業を審査されてる感じかもしれませんね。今思えばかなりなプレッシャーだと思います。実際に緊張しているのが、わかる先生もおられました。
そんな中で、われらが宮腰先生は、大変くせのある私たちを素敵にまとめ上げてくださいました。
元校長先生からの声です。「年長の生徒たちに臆することなく、自信を持って接する担任は立派だった」。この一言で、どんなにまとまっていたか、わかるでしょ?(*^^)v
専攻科は、たくさんの人の生きがいを作り出す素晴らしい場所だと改めて思いました。人生100年時代です。50、60で、青春も再び!なわけです。
新しいクラスメート、一緒にお弁当広げて楽しいランチタイム(毎回おかずやお菓子がいろいろ回ってきました)、遠足的な研修も何回もあります。修学旅行もちろんあり☆ 入学式、卒業式には現役高校生たちと並んで一緒に式に出ましたよ、一人ずつ名前呼ばれてハイ!(*^^)v 卒業式なんか女子は、袴で、はいからさんが通るスタイル(*^^)v 本当にもう一度高校生!青春再び!なんです♡
意欲的な専攻科の生徒たちを、卒業したらハイさようなら!では何かもったいないですね。
このつながりは、地域の財産だと思います。とても元気でパワーがあって、お金も少し?ゆとりがあって、時間も比較的自由にできる、そんな世代。
今はみなさんそれぞれでご活躍ですが、専攻科卒業生全体で何かできるような気がします。
他には・・・私が入ってる農業女子プロジェクトの「チームはぐくみ」のことも紹介しましたよー。富山県から初パートナー校になってみませんか?って!(*^^)v
あと、富山県といえば薬・・・中山間地では薬草栽培も広がってきたらしいです。薬用植物指導センターや研究所、漢方の製薬会社も、和漢薬で先端いってる富山大学もある富山県、何かそのすべてのパワーを結集して、薬草の文化を深く追求してってほしいなぁという私個人の希望も最後に話しました。
いろいろ言いたいことがあり過ぎて、話バラバラ感は先生方にはホント申し訳なかったです。用意していった原稿は目で追っていけず、終わってから、あれもこれもと反省しました。まぁ少しでもどなたかの心に届くものがあればよかったと思います。
私が園芸高校に入った時は、まだわが子も小さく、農業もこんな大がかりにやるとは自分でも思ってなかったなぁ。人前に出て話すことなんて、さらに考えられないような引っ込み思案だった(本当です(笑))
専攻科が、私の人生を!やりたいことを!後押ししてくれました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°小矢部園芸高校よありがとう~\(◎o◎)/!
先生方には、ハーブティーも飲んでもらいましたよ。レモングラス、レモンバーベナ、ジャーマンカモミール、ローズマリーの4つのブレンドです!「自分ではハーブティーは飲めないイメージやったけど、これおいしかった」と、感想もらいました。よかった!今度はみなさんが各高校の職員室でハーブティー入れて、周りを癒やしてくださいね
私のバタバタな講演の後に、先生方の研究発表があるんですが、私後ろで聴いてまして・・・ちゃんときれいにわかりやすーく、まとめておられました!これが人前でお話するということなんですよねぇ( ̄▽ ̄)トホホ